半導体が第3成長期(物理空間と仮想空間の高度な融合)を迎える中で、日本の半導体産業は逆風から順風に転じて復権を目指す。課題はエネルギー危機の解決である。グリーン技術なくしてデータ駆動型社会の発展はない。エネルギー効率の改善策は、3D集積技術と専用チップ設計である。専用チップの時代は設計(知価)の競争である。多くの人が専用チップを開発できること、すなわち半導体の民主化で世界を変える技術を創出できる。日本の財産である素材・製造装置産業と人材を高度化し、ナノテク(More Moore, More than Moore)と民主化(More People)で知価を創出することが我が国の半導体戦略である。本講演では、以下の内容を解説する。 1. 今なぜ半導体に投資するのか? 2. 日本の半導体は復権できるか? 3. 技術課題はなにか? 4. 課題解決策は? 5. 人材をどう育成するか? 6. 半導体を民主化する方法は? 7. 日本の半導体戦略は? 8. 東大の取り組みは? 9. 半導体のイノベーションでGXに導くには? 10. グリーディからグリーンに転じるためには?
講演者
東京大学
大学院工学系研究科
システムデザイン研究センター(d.lab)長/ 教授 博士(工学)
黒田 忠広 様
対象技術分野
LSI/FPGA分野
対象業種
電子デバイス製品 その他